MAPPS Gatewayとは

Find and enjoy museum collections!

知って楽しむ ミュージアムコレクション

MAPPS とは?

 Museum Archive Platform Projects の略称です。ミュージアムのデジタルデータを蓄積・活用するためのプラットフォームを構築することを目指す弊社独自のプロジェクトを意味します。
 また、システムと完全に連携するスマートフォン用アプリの開発を進めるなど、より多様な形での情報発信体制をサポートしています。2010年11月にサービスを開始したクラウド型収蔵品管理システム<I.B.MUSEUM SaaS>を中核としており、全国のミュージアムがデータを蓄積するだけでなく、インターネットを通じてコレクション情報を公開できる環境づくりを推進しています。

横断検索サイト<MAPPS Gateway>とは?

 博物館各館のコレクション情報に横断検索サービスを提供する「総合窓口ページ」です。当面は、博物館クラウド<I.B.MUSEUM SaaS>の利用館が同システムを経由して公開している資料情報ページを対象としています。
任意のフリーワードで検索をかけると、<MAPPS Gateway>内で結果が一覧表示されます。そのうちのひとつを選ぶと、データ公開元の館(機関)のページに遷移する仕組みとなっています。
 当サービスは、研究者に加えて一般の方々にもミュージアムの魅力を伝えることを目的としています。検索サービスとともに掲載する読み物コンテンツなども含め、日本の博物館とそのコレクションを楽しむためのサイトづくりを目指しています。

<MAPPS Gateway>構築の背景

 文化資源デジタルアーカイブの横断検索サービスでは、EUが運営している<europeana>が世界最大のものとして有名ですが、我が国でも同様のサービスである<ジャパンサーチ>の準備が始まっています。デジタルアーカイブの横断的な連携はすでに世界的な潮流となっており、日本の博物館も参画を求められる時代が来ています。
 こうした横断検索サービスの実現には、コンテンツホルダー(博物館)がデータを提供するという「作業負担」がつきものです。最小人員での運営を余儀なくされている日本の博物館が、現在の業務に加えてデジタルアーカイブ連携のための作業を行うことは、現実的とは言えません。
そこで、クラウド型の収蔵品管理システムである弊社<I.B.MUSEUM SaaS>の公開機能を利用して、博物館側では何ひとつ追加作業が発生することなく、デジタルアーカイブの連携を実現できる仕組みを構築しました。

<MAPPS Gateway>のビジョン

 MAPPS Gatewayの運営にあたっては、将来に向けて3つの課題を掲げています。まず最初に、コンテンツの充実です。検索対象の資料情報数は自然に増加していきますが、それに留まらず画像や解説の充実を促す仕組みづくりを考えていきます。
2つ目は、文化資源の横断検索データベースとしての使い勝手を高めることです。現在はフリーワードで検索できますが、並行してより使い勝手のよい検索方法の追加を引き続き検討していきます。
 そして3つ目は、デジタルアーカイブの潮流に合わせた情報発信環境の継続的な整備です。具体的には、さまざまな外部データベースとの持続可能な形での連携を視野に入れています。
MAPPS Gatewayは、日本のミュージアムの魅力を発信するプラットフォームとなるべく、第一歩を踏み出したばかりです。博物館業界全体の情報発信力の向上に寄与していきたいと考えておりますので、ぜひ今後にご注目ください。

平成29年11月
早稲田システム開発株式会社
代表取締役 内田剛史