ミュージアムに猫を見に行こう!

 

志ん板猫の手ならい師匠(足立区立郷土博物館)

世は空前の「猫ブーム」といったところでしょうか、愛らしい猫の動画をSNSで見かけることが増えました。私は家で猫を飼っていないのですが、家族でスマホを覗きこんで可愛らしい猫たちを見ていると、みんなで自然に笑顔になれるんですよね。
実は、博物館の中にも、「猫」はたくさんいます。古今東西、人間と猫はとても近い存在だったことが分かるんですよ。
MAPPS Gatewayで「猫」を検索してみると、実にさまざまな猫に出会うことができます。今回は、コレクションのデータベースから、ちょっと面白い猫たちをご紹介。お好きな方は必見ですよ。

猫と言えば、まず「招き猫」が思い浮かびますよね。もちろん、博物館はショップ以上に多種多様な作品を所蔵していますが、MAPPS Gatewayではその一部を見つけることができます。たとえば、2匹でお招きポーズを取っているのがこちら。同じポーズをしていると、そのまま「御利益も倍」のように見えたりします。

■ 「今戸土人形 招き猫(対)」:高松市歴史資料館
https://jmapps.ne.jp/takamatsu_rekisi/det.html?data_id=2945

■ 「ツチニンギョウ(招き猫)」:知多市歴史民俗博物館
https://jmapps.ne.jp/chitaaichi/det.html?data_id=11819

 

あるいは、現代でもお馴染みの「貯金箱タイプ」。きっと昔から縁起物だったのでしょうね。

■ 「貯金箱」:江別市郷土資料館
https://jmapps.ne.jp/ebetsu/det.html?data_id=7739

 

こんな具合に、猫は昔から日本人の生活に密着する存在だっただけに、当然、浮世絵にも多数登場しています。どれもコミカルで楽しい作品ばかりで、当時の人たちも私たちと似た目線で猫を見ていたのだと想像すると、さらに親近感が湧きますよね。
また、浮世絵における猫は、擬人化されていることが多いのも特徴です。その後、夏目漱石の「吾輩は猫である」に、そして現代の(いや、未来の)あの「猫型ロボット」につながっていたりするのかな~と考えると、「日本と猫に歴史あり」ですね。

■ 歌川国利 「新板猫生徒たはむれあそび」:中山道広重美術館
https://jmapps.ne.jp/hiroshige/det.html?data_id=1002

■ 歌川国政五代「志ん板猫の手ならい師匠」:足立区立郷土博物館
https://jmapps.ne.jp/adachitokyo/det.html?data_id=75

■ 月岡芳年「神功皇后釣猫、難波池」:足立区立郷土博物館
http://jmapps.ne.jp/adachitokyo/det.html?data_id=904

■ 作者未詳「新板猫の勉強学校」:足立区立郷土博物館
http://jmapps.ne.jp/adachitokyo/det.html?data_id=961

 

現代の作家も負けていません。自他ともに認める大の猫好き、朝倉文夫の作品がこちら。人が猫の首を優しく持っているところが彫刻になっていて、溢れる愛情を感じます。思わず部屋に飾りたくなりますよね。

■ 朝倉文夫 「つるされた猫」:東京藝術大学美術館収蔵品
https://jmapps.ne.jp/geidai/det.html?data_id=6651

 

日本以外にもたくさんあります。たとえば、古代エジプトの作品。猫は「バテスト神」と言って、人間を病気や悪霊から守護する女神とされていたとか。愛らしく描いていた日本人とは対照的に、神格化されていたみたいですね。

■ 「猫(バテスト神)」:東京藝術大学美術館収蔵品
https://jmapps.ne.jp/geidai/det.html?data_id=27775

 

こちらは、19世紀末のリトグラフ。演劇のポスターのようですが、コミカルなシチュエーションなのに猫がリアルに描かれているのが面白いですね。

■ガーリック座,長靴をはいた猫(演劇広告):東京藝術大学美術館
https://jmapps.ne.jp/geidai/det.html?data_id=8103

 

キーワード「猫(画像あり)」で検索した結果はこちら

 

いかがですか? ほかにも多数の作品や資料がヒットしますが、博物館のコレクションからは古来からの猫と人間の関わりの強さ、濃さが実感できると思います。最後に、猫をテーマにした展覧会をいくつかご紹介しておきますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

■現在開催中
『浮世絵ねこの世界展-愛されニャンコから猫又まで-』
中山道広重美術館
会期:2017年10月5日(木)から12月10日(日) (もうすぐ終了、お急ぎを。)
https://hiroshige-ena.jp/exhibitions/20171005

『招き猫亭コレクション 猫まみれ展』
北海道立函館美術館
会期:2017年11月3日(金)~2018年1月21日(日)
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/hbj/

開館50周年記念『猫百態―朝倉彫塑館の猫たち―』
朝倉彫塑館
会期:2017年9月2日(土)~12月24日(日)
http://www.taitocity.net/zaidan/asakura/oshirase/news/1939/

■これから開催予定
『猪熊弦一郎 猫たち』
Bunkamura ザ・ミュージアム
2018年3月20日(火)~4月18日(水)
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_inokuma/