「双六」で前向きな新年を。

 

新板狐ばかされ双六(足立区立郷土博物館)

家族そろってのお正月、親子で双六を楽しむ。日本の年はじめの欠かせない風景のひとつ…と思うのは、ミドルエイジ以上の世代でしょうか。最近はさまざまなゲームがあふれていますが、<MAPPS Gateway>で双六を検索してみると、「実際にやったら今でも大盛り上がりだろうな」と思うものがたくさんあるんですよ。
双六は、どれも一歩ずつ前進しながら最後にゴールできるように作られています。「一年の計は元旦にあり」と言いますし、まずは双六で達成感を味わうことができれば、前向きな気持ちで新年を迎えることができるはず。もしかしたら、そんな「生活の知恵」という側面もあるのかもしれませんよね。

というわけで、実際に検索すると大量にヒットしますので、ここでは個人的に特に気になったものを紹介します。ひょっとすると、仕事や趣味の参考になるものもあるかもしれませんので、みなさんもぜひ検索してみてくださいね。

 

双六の「階段を登っていく感じ」は、立身出世や商売繁盛を連想させてくれますよね。というわけで、まずはこちら。双六の王道、出世系のゲームです。一番下は、武士の出世物語でしょうか。役職名称の上下関係がわかって、子どものころから時代劇を見てきた私には、とても興味深いです。

■出世双六 : 香川県立ミュージアム
https://jmapps.ne.jp/kpm/det.html?data_id=7025

■商売繁盛双六 : さいたま市の博物館
https://jmapps.ne.jp/sitmhk/det.html?data_id=38198

■御用番上り双六 : 金沢市立玉川図書館近世史料館
https://jmapps.ne.jp/amhr/det.html?data_id=429

 

続いては、こちら。戦前と思われる時代の「女の子の1年の過ごし方」が双六になっています。「上り」の12月は、サンタクロースのようですね。

■少女十二か月双六 : 岩国徴古館
https://jmapps.ne.jp/iwakunichokokan/det.html?data_id=27262

 

この双六では、明治時代のお正月の様子がイラストでわかります。絵がとても美しいですね。ちなみに、双六は新聞の附録としても流通していたようですので、こちらのミュージアムのデータベースではたくさん見つかりますよ。

■北國新聞附録 新年寿語録 : 日本新聞博物館
https://jmapps.ne.jp/newspark/det.html?data_id=23511

 

東京オリンピックが近づいていますが、オリンピック競技をコミカルに描いた双六がありました。眺めているだけでも楽しい1枚です。

■漫画十二支オリンピック双六 : 香川県立ミュージアム
https://jmapps.ne.jp/kpm/det.html?data_id=12681

 

こちらは、桃太郎が鬼退治をするまで…ではなく、その後に凱旋するまでを描いた双六でしょうか。これを一番にクリアできれば、達成感があるでしょうね。

■桃太郎双六 : 久留島武彦記念館
https://jmapps.ne.jp/kurushima/det.html?data_id=1263

 

いかがでしたか? みなさんにとっての2018年が、双六にあやかって「前進と達成の1年」となりますように。

 

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