プロダクトデザイン・データベース

http://www.d-archive.jp/product/product-design-db

  • 提供機関 : 武蔵野美術大学美術館・図書館
  • 仕様システム : I.B.MUSEUM SaaS/ホームページ編集システム
  • 狙いと特徴 : 複数機関のデザイン作品・資料を横断的に検索できる仕組み

 

デザイン作品の情報を機関横断的に検索できる
前例のない仕組みづくりへの挑戦

アーカイブ中核拠点形成モデル事業

文化庁の委託事業で、デザインに関するアーカイブの拠点づくりを目指したプロジェクト。デザインを3分野に分け、グラフィックを京都工芸繊維大学美術工芸資料館、ファッションを文化学園大学和装文化研究所、プロダクトを武蔵野美術大学美術館・図書館が担当しました。
それぞれに活動成果を発表するホームページも公開されています。

拠点としてのデータベース・モデル

プロダクト分野では、多数の機関のデータを横断的に検索できる仕組みを構築し、プロトタイプのデータベースシステムとして運用中です。
システムには各機関から提供された該当データが収録されていますが、武蔵野美術大学美術館・図書館が登録作業を担当。各機関で異なる体系のもとで運用されているデータを迅速に集約しながら、多機関統一DBを実現しています。

 

 

「業界スタンダード」へと成長する可能性も!?
7機関横断のプロトタイプは、今後も運用を継続!

7機関のデータを自在に検索

プロダクトデザインのDBサイトでは、現時点で武蔵野美術大学美術館・図書館のほか、九州産業大学美術館、多治見市モザイクタイルミュージアム、横浜市民ギャラリーあざみ野、岐阜県現代陶芸美術館、浜松市楽器博物館、金沢美術工芸大学 柳宗理記念デザイン研究所のデータを検索することができます。
登録データは、それぞれイメージしやすい写真を配した12のカテゴリに分類されています。見たいカテゴリや機関の写真をクリックすると該当資料が一覧表示され、詳しい情報へとアクセスすることができます。中には関連動画を視聴できるものもあるなど、内容も充実。現在デザイン系の仕事に就いている方、あるいはその道を目指す方々の資料探しにも耐えうる実践的なデータベースサイトへと育ちつつあります。

展覧会DBと併せて、さらなる発展へ

作品資料のほか、デザインに関する展覧会などもデータベース化されているので、過去の開催事例を探すことも可能。非常に多角的な検索アプローチに対応することができます。
武蔵野美術大学美術館・図書館では、文化庁の委託事業の期間が終了した後も、このサイトの運用を継続する方針です。プロトタイプ・データベースへの登録機関を増やし、データ件数や対象カテゴリを充実させていくことで、デザイン業界へのさらなる貢献を目指します。
将来的には、展覧会データベースと作品データベースの連携なども視野に入れています。参加機関の増加も含めて順調に発展すれば、「デザイン関係者にとってはスタンダードなWEBサイト」へと成長することも夢ではありません。

 

まとめ

まず公開することで、それを呼び水に拡大を目指す。
機関横断的な試みが、業界全体の発展へつながる。