八戸三社大祭 デジタルアーカイブ

http://adas.hi-tech.ac.jp/sansha/

  • 提供機関 : あおもりデジタルアーカイブ・コンソーシアム
  • 仕様システム : I.B.MUSEUM
  • 狙いと特徴 : 八戸三社大祭の写真を中心とした各種資料アーカイブ

 

ユネスコ無形文化遺産に登録された注目のお祭り。
地元の人の「見たい」に応える内容を続々と追加中。

サイトのコンセプト

およそ300年の歴史を誇る八戸三社大祭に関連する写真を中心とする各種資料アーカイブ。
市民から寄せられた写真は4万5千点にものぼり、この街のお祭りに対する情熱を感じさせます。検索は山車組から、山車の運行ルートからなど、「お祭り好きの市民ならこう見たいだろう」という見せ方が好評です。

用語集や山車制作過程動画も

三社大祭をより深く知るための「大事典」や山車制作過程の動画など、次世代に祭りを継承するのに役立つページも充実。「大事典」は英語ページもあり、外国人観光客にも配慮しました。
登録された資料の保存継承だけでなく、祭り自体の普及や伝承にも貢献する工夫に、作り手の想いが伝わるようなサイトになりました。

シンポジウムで地域への周知を図って、
公開年半で170万アクセス(PV)に達する。

大盛況のシンポジウムと驚異のPV数

サイト開設時にはシンポジウムを開催し、会場に入りきれないほどの来場者で大変な熱気に。閉会後は、サイト開設を喜ぶ地域の若者たちがブログやSNSで「いいものを作ってくれた」と情報を拡散する姿が印象的でした。ユネスコ無形文化遺産登録のアナウンス効果もあり、サイト開設から1年半で170万PVという驚異的なアクセス数を達成しています。
開設の翌年には、制作過程動画のほか、「山車が見てきた八戸の街並み」という地域写真を追加。サイト利用者のニーズに応えたいという運営側の姿勢が、継続的な閲覧と口コミを維持しています。祭りが近づくとアクセスが増加し、情報が拡散して、また新たな閲覧者を引き寄せる。そんな好循環が期待できそうです。

祭り好き市民の「みんなのアルバム」

八戸三社大祭では、地域ごとに異なる山車組があり、毎年、豪華絢爛な山車の出来栄えを競います。「吹上山車組」で検索すると、昭和5年の優勝旗から2014年の最優秀賞受賞の山車のまで、さまざまな写真を見ることができます。現時点で、世代を超えて「ウチの山車」をご覧いただける環境が整っていることになります。
閲覧できる写真は、地域の皆さんが提供したものですので、「市民みんなで共有するアルバム」となります。開設から広く人気と評価を集めた八戸三社大祭デジタルアーカイブは、すでに市民共有の財産と言えます。地域の方々に大切にされて、誇りを促すデジタルアーカイブ。これからも、多くの人に祭りの魅力を届け続けることでしょう。

まとめ

市民の思いがこもったものをアーカイブすることで、
「みんなのアルバム」として定着していく。