滋賀県立琵琶湖博物館 びわ博 リサーチ アーカイブズ

https://www.biwahaku.jp/research/

  • 提供機関 : 滋賀県立琵琶湖博物館
  • 使用システム : I.B.MUSEUM SaaS(収蔵品データベース)
  • 狙いと特徴 : 高い専門性と気楽にめくれる親しみやすさが共存

 

深く掘り下げるページと、膨大なデータベース。
蓄積された研究成果を、誰もが利活用しやすい形で。

調査研究の情報ターミナル

「びわ博 リサーチアーカイブズ」は、滋賀県立琵琶湖博物館のホームページ内にサブトップが設けられ、多彩な研究成果が公開されています。研究成果は、展示や交流活動を支える根幹となるもので、サブトップでは「どんな情報や研究成果が公開されているのか」を概観できるようになっています。このアーカイブズだけでウェブ上の博物館のようなスケールです。

圧倒的な情報量と幅の広さ

特定のテーマを掘り下げるウェブ図鑑と35万点にのぼる収蔵品データベース、図録や報告書の案内から学芸員一人ひとりの紹介まで。専門分野を含めた申し分ない情報量で研究者を満足させつつ、親しみやすいページづくりで「研究してみたい」という意欲も刺激するような工夫も盛り沢山。ミュージアムとしての懐の深さがそのまま表現されているかのようです。

 

高い専門性と気軽にめくれる親しみやすさが共存。
博物館デジタルアーカイブの新しいカタチ。

充実した情報のウェブ図鑑と収蔵品

ウェブ図鑑では、珪藻、里山のゴミムシ、琵琶湖地域の火山灰、気象観測データが公開されています。それぞれが専門的に深く掘り下げられ、内容的にも非常に充実しています。
収蔵品データベースは、歴史・民俗データベース、地学データベース、生物データベースに分かれています。このページには、地学なら「化石」など、それぞれもうひとつ奥の階層につながるボタンを表示。どんな収蔵品があるか、ここから把握できるよう工夫されています。
また、第2階層のデータベースをワンクリックで表示できたり、検索後にさらに詳しい検索ができたり…と、使いやすさへのきめ細かな配慮が随所に活きています。

多彩な出版物と親しみがわく学芸員紹介

出版物では、企画展示図録や調査研究報告書などに加えて、豊富なイラストや写真が掲載された「琵琶湖博物館ブックレット」シリーズの紹介、情報誌「びわはく」のバックナンバーPDFなどが掲載されています。
一方の学芸員紹介ページでは、写真付きのプロフィールとは別に、本人の手書きコメントも掲載。担当学芸員の人柄に触れつつ、彼ら自身の研究成果を閲覧する。これぞまさに「顔の見えるデジタルアーカイブ」です。
本来は堅いコンテンツであるデジタルアーカイブも、学芸員のキャラクターを前面に出せば、親しみを感じてもらえるもの。研究者から一般人まで笑顔にできるサービスと言えるでしょう。

まとめ

博物館デジタルアーカイブは、研究成果のターミナル。
人を前面に出せば、好感・親近感まで両得可能。