- 提供機関 : 熊本県/熊本県博物館ネットワークセンター
- 使用システム : I.B.MUSEUM SaaS / ホームページ編集システム
- 狙いと特徴 : 県内博物館の紹介と資料の横断検索ページを備えたポータルサイト
展覧会情報、資料データ、学芸員プロフィールまで、
博物館のことなら何でもわかるポータルサイト。
サイト構成
県下博物館の展覧会やイベント情報から、横断的な資料データベース、学芸員のプロフィール、地域の文化財紹介まで、博物館にまつわるあらゆる情報をまとめたポータルサイトです。
参加館数や横断検索可能な資料点数などは、全国的にも有数の規模。熊本県の博物館のことなら何でもわかるサイトに仕上がっています。
デジタルアーカイブ
平成29年5月現在、13館、35万件以上の資料データベースを横断検索できるデジタルアーカイブが搭載されています。データ件数としても、まさに全国有数の規模と言えます。
内容はスタンダードなデータベース・システムで、所蔵館や分野のほかキーワードからの検索機能が用意されています。
展覧会を見たい人にも、学芸員に相談したい人にも。
デジタルアーカイブのポテンシャル証明の好事例。
館だけでなく、学芸員も紹介
県内、市内のミュージアム・ポータルサイトを運営している自治体は他にもありますが、学芸員のプロフィールまで紹介しているケースは非常に珍しいと言えるでしょう。
イベント情報や館の紹介は、休日のお出かけ情報を探す一般人向けの情報。それに対して学芸員情報は、研究者をはじめとする「誰に相談したらよいのか」という高い関心を持つ人々への情報提供の場として、とても有効に機能します。また、学芸員同士の人的ネットワークの強化、ひいては「博物館力」の強化のきっかけともなるため、長期的には県内博物館のリピーター育成手法としても効果的です。当サイトは、よく言われる「初心者から専門家まで」というサービス充実化の好事例となっています。
県内博物館のネットワーク強化へ
当サイトの運営主体となっている熊本県博物館ネットワークセンターでは、共同企画展や県内博物館の学芸員などを対象としたスキルアップ研修を随時実施中。県内の博物館が連携・協力して、県内全域における博物館活動の活性化を目的に、積極的な貢献姿勢を示しておられます。
デジタルアーカイブが博物館力強化の手段となり得ることを体現する当サイトは、上記の目的の実現に向けた「情報ハブ」の役割を果たします。館種や設置者の垣根を超えたデジタルアーカイブのノウハウ共有が「決して夢ではないこと」は、今後のサイト運営を通じて証明されることになるでしょう。デジタルアーカイブが持つポテンシャルを明確に表す事例として、ぜひご注目いただければと存じます。