今も昔も、おうち時間を彩る『コーヒー』の香り。

Automatic coffee maker HD5106G コーヒーメーカー HD5105G  武蔵野美術大学 美術館・図書館所蔵

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて緊急事態宣言が発令される中、ステイホームを呼びかける声も高まる昨今。急に増えた「おうち時間」、皆様はどのようにお過ごしでしょうか。映画を観たり、本を読んだり、ヨガやストレッチを始めたり。いつもは「もっと時間があれば」とこぼす私たちですが、いざ時間ができると何をしてよいのか戸惑ったりもしますよね。

 

ポジティブな気分を保つなら、そう、「おうち時間」のお供になる飲み物にこだわってみるのはどうでしょう。というわけで、今回は「コーヒー」をキーワードにミュージアムのコレクションを検索してみました。

 

  • コーヒーカップ|二本松市教育委員会 IT美術館(収蔵品データベース)

https://jmapps.ne.jp/nhmsik/det.html?data_id=7782

高村光太郎の妻・智恵子による、素朴な味わいの紙絵。左上がカップのふちに沿って丸くなっていて、かわいらしいですね。

 

  • 更紗瓷コーヒーセット|北海道立近代美術館 所蔵作品検索データベース

https://jmapps.ne.jp/hkdkdbj/det.html?data_id=11431

ポットと砂糖壺、ピッチャー、そしてカップとソーサーのペアが3組6点。計9点でひと揃いとなるコーヒーセットです(画像送りボタンでご覧ください)。地の赤紅色と緑の葉と花の模様が相まって、高貴な雰囲気を醸し出していますね。注ぎ口が鳥の頭のようなデザインの凝ったポットにもご注目を。

 

  • インコとコーヒーの木|福岡アジア美術館 所蔵品検索

https://jmapps.ne.jp/faam/det.html?data_id=191

インドネシア生まれの画家の作品だそうです。まだ熟す前、若い緑色のコーヒーの実が生る木に止まるインコたちに癒されます。丸くて白くてフワフワしているのは、コーヒーの花ですね。そう言えば、日ごろ「コーヒーの木」は目にすることがないので、ちょっと新鮮です。

 

  • コーヒーミル|浦安市郷土博物館

https://jmapps.ne.jp/urayasufkm/det.html?data_id=521

樽型のコーヒーミル。どこか温かみがあって、木材のふくよかな香りが立ち昇りそうな樽のモチーフは、コーヒーガジェットによく似合いますね。挽く手応えや音を想像すると、「電動も便利だけれど、やっぱり手動も欲しいな」と思ったり。

 

  • Automatic coffee maker HD5106G コーヒーメーカー HD5105G|アーカイブ中核拠点モデル事業 プロダクトデザインデータベースβ版

https://jmapps.ne.jp/musabi_art_lib/det.html?data_id=427

白を基調にしたシンプルなデザインは、インテリアとしても素敵です。オシャレなカフェやリビングにも自然に馴染む雰囲気ですが、なんと50年も前の製品なのです。優れたデザインは時の流れに風化しないものなのですね。

 

  • (マッチ箱)コーヒー&スナックサルタン / ラウンジサルタン / カフェテラスサルタン|香川県立ミュージアム 館蔵品データベース

https://jmapps.ne.jp/kpm/det.html?data_id=58421

レトロつながりで、「サルタン」の文字の波打つようなフォントが個性的。マッチと言えばタバコですが、今年4月から全面施行された改正健康増進法の影響で、現在では喫茶店を含むほとんどの飲食店で紙タバコを吸えなくなったとか。こうして、時代は少しずつ動いていくのですね。

 

  • コーヒー豆|明薬資料館 収蔵品データベース

https://jmapps.ne.jp/meiyaku/det.html?data_id=14176

さすが薬科大学の資料館、コーヒー豆が生薬資料として所蔵されていました。ちょっと意外な感じがしましたが、コーヒーが持つ興奮・覚醒作用を考えると納得かも。

 

  • 紋付コーヒー茶碗他代価書上|金沢美術工芸大学美術工芸研究所 所蔵品データベース

https://jmapps.ne.jp/ktki/det.html?data_id=2171

「コーヒ」「コツプ」とカタカナで書かれた洋語に、文明開化の味わい。記されているのは明治6年(1873年)、阿部碧海(あべおうみ)が石川県権令内田政風に茶碗などの商品を納めた際の代金とか。旧加賀藩士で自ら窯を経営していた阿部碧海は、九谷焼の海外輸出に取り組むなど販路拡張に尽力した人物として知られています。

 

いかがでしたでしょうか。少し検索するだけでも多様な角度の「コーヒー」に出会えて、改めてミュージアムのコレクションの豊かさに気付かされます。このお篭り期間中は、いつもよりキッチンに立つ時間が長い方も多いはず。調理の待ち時間や食後のコーヒータイムに、思いついた料理や食材をキーワードに検索してみると、また違った気付きに出会えるかもしれませんね。

 

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