福井県立4文化施設のデジタルアーカイブ
「FUKUI MUSEUMS」

hhttp://fukui-archive.com/

  • 提供機関 : 福井の文化国際発信実行委員会(福井県観光営業部文化振興課)
  • 使用システム : I.B.MUSEUM SaaS|WordPress
  • 狙いと特徴 : 4館のデジタルアーカイブと、その魅力を引き出すサイト

 

複数館分の膨大で多様な資料群を持つからこそ
より分かりやすい「エントランス」でお出迎え。

県立4館の合同デジタルアーカイブ

福井県立歴史博物館、福井県立美術館、福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館、福井県立若狭歴史博物館の4館の所蔵資料を統合する合同デジタルアーカイブ事業。全館を横断的に検索できるデータベースを構築し、そのポータルサイトとして「FUKUI MUSEUMS」が開設されました。県内ミュージアムの紹介やマップ、クイズや読み物など、楽しみながら福井の歴史&文化情報に触れることができるウェブサイトです。

自在に増やせるテーマという「入口」

参加4館の異なる個性は、そのままデジタルアーカイブの多様性になります。多彩な情報にアクセスできますが、その分「どこから見ればよいかわからない」という状態になりかねません。そこでいくつかのテーマを設け、画像と解説から見たいコンテンツを選べる仕様を採用。テーマは後から追加することもできるため、たとえばその時々の社会的な話題などをもとに各館の情報に誘導することも可能です。

 

 

地図やクイズ、アプリにワークショップ。
バリエーション豊かな「普及手段」でアプローチ。

マップとクイズ、読み物やアプリを。

デジタルアーカイブを地図上にプロットした「歴史文化スポットマップ」や、データを検索することで解答へのヒントが見つかる「歴史文化クイズ」、そして資料にまつわる学芸員のコラム「よもやま話」など、さまざまな切り口からデジタルアーカイブの楽しみ方を提供。アウトドア派にもインドア派にも、また高齢者にも子どもにも親しみやすいサイトとなっています。
また、スマートフォンのアプリとして、歴史文化散歩用に「にっぽん風景なび」を、博物館の展示解説用に「ポケット学芸員」をそれぞれ導入。デジタルアーカイブに手軽に触れられるツールを併用することで、より幅広い層に福井の歴史・文化の魅力を発信できる仕組みを構築しています。

ワークショップで検索体験を提供。

幅広い情報発信チャネルを確保しつつ、「まずはサービスの存在を知ってもらおう」と、サイト完成直前に地域住人向けのお披露目イベントを開催。来場者は、自分のスマートフォンでデータベースの検索を体験したり、デジタルアーカイブの中にヒントが隠れているクイズを楽しんだりと、会場は大いに盛り上がりました。
同サイトでは、4館合同のデジタルアーカイブの構築を基盤に、多種多様なプロフィールを持つ閲覧者たちに利用を促す仕掛けづくりが展開されています。高齢者などデジタルデバイスでは情報を伝えにくい層のために専用のリーフレットを用意したり、上記のような体験型イベントを企画したりと、今後もさまざまなアイデアが実践されることになりそうです。

まとめ

デジタルアーカイブの楽しみ方は人によりさまざま。
それに対応するさまざまな届け方が必要になる。