- 提供機関 : 沖縄県南城市
- 使用システム : I.B.MUSEUM SaaS + ホームページ
- 狙いと特徴 : Web-APIを活用した、市民とつくるデジタルアーカイブ
豊富な情報と充実の特集を、快適なインターフェイスで。
市民が提供する思い出や記録も継続的に蓄積・公開。
I.B.MUSEUM SaaSのWeb APIを活用
2006年、佐敷町と知念村、玉城村、そして大里村の合併によって発足した南城市。4町村がまちの宝を持ち寄る形となった豊かな文化財情報を広く公開するのが、この「なんじょうデジタルアーカイブ」です。検索も閲覧も快適なサイトデザインは、地元企業の手によるもの。I.B.MUSEUM SaaSに蓄積したデータをWeb APIで出力し、それを取得する形で構築されています。
高い更新頻度で注目が集まります
閲覧可能な資料データは続々と追加されており、資料紹介や各種レポート、コラムなど幅広い話題を扱う特集記事も随時アップ中。見るたびに新しい情報が増えて、見たい・読みたい気分を盛り上げてくれます。また、今後は市民から提供された思い出や記録など充実していく方針とのことで、質量ともにコンテンツは充実。今後の展開も楽しみなデジタルアーカイブとして成長中です。
古写真トークイベントに、南城アーカイブツーリズム。
地域に広がる地元愛を統括するデータベースへと成長中。
APIを活用したオリジナルサイト
平成26年度から、地域住民が提供する古写真を使ってのトークイベントを開催してきた南城市。デジタルアーカイブがオープンしてからは、イベントで使用した写真をサイト内で公開するなど、アナログとデジタルの場での相互活用が始まっています。最新技術をフル活用する派手な演出はないものの、人の絆を大切にしながらゆっくり、しっかり浸透していく利用者参加型のデジタルアーカイブ。温かみに満ちたサービスは地域でも大好評で、着実に成果を生み出しつつあります。
さらにジャパンサーチとの連携も実現。住民一人ひとりに目を配りながら、国レベルのプラットフォームも使いこなす視野の広さも注目ポイントです。
アーカイブツーリズムで観光資源にも。
なんじょうデジタルアーカイブは、市内の街歩きをサポートする仕掛けも組み込まれました。いくつかのスポットに掲出中の「南城アーカイブツーリズム」のポスターやシールに掲載されているQRコードをスマートフォンで読み込むと、周辺にある文化財がプロットされた地図が表示されます。その中からひとつを選ぶと、古い写真と関連するさまざまなエピソードなどを楽しむことができるという仕組み。日本語のほかに英語や中国語繁体字も用意されており、公共駐車場やバス停の位置など街歩きにまつわるスポットも表示されています。
デジタルアーカイブと文化観光支援が一体的に展開されている先進事例。ぜひご参考に。